東京都創業NET

東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社（以下「公社」という。）は、女性の健康課題を解決するための製品やサービスの開発・改良等に必要な経費の一部を助成することで、フェムテックの技術開発・普及促進を後押しし、女性活躍社会の実現を加速化するとともに、都内中小企業者等の振興に寄与する事業を行っています。
このたび、令和6年度の支援対象事業5件を決定しましたので、お知らせします。

支援対象事業

（事業者名50音順）

事業者名（所在地）	申請テーマ	事業内容
インフューズライフサイエンス株式会社 （昭島市）	不妊原因を早期に発見する医療機器の開発	従来のX線を用いた婦人科検査における造影剤禁忌等の患者の利用制限をなくすとともに、一般産婦人科診療所でも施術可能な新たな検査用医療機器システムを開発する。異常部位を視認し、画像から得られる情報に基づいて立体的な位置を特定することで、診断の精度を向上させる。
エクスフィット株式会社 （文京区）	腹圧性尿失禁を治療する家庭用医療機器開発	40歳以上の女性の4割以上が経験するという腹圧性尿失禁の治療には、骨盤底筋群の強化が有効とされている。そこで、身体の深層部にある骨盤底筋群に効果的な複合低周波EMS波形を研究・開発し、医療機関ではなく、家庭で女性が毎日安全に楽しく、簡単に使用できる治療器を製作する。
株式会社クロア （目黒区）	アプリ連携したフェムヘルスポータルサイト	女性特有の健康課題についての理解を促進するポータルサイトを開発し、医療機関等の協力により運営する。ヒーリング音楽・映像等のデジタル•コンテンツや今後開発する鍼灸リラクゼーションサロンでの生理・妊活・妊娠・産後、更年期の各段階に応じた施術メニューと連動させることで、女性のストレスや痛みの軽減につなげる。
株式会社ドゥイブス・サーチ （世田谷区）	無痛MRI乳がん検診の改良	乳がん検診で使用されているマンモグラフィは、痛み等で受診をためらう女性が多いため、MRIによる乳がん検診を開発した。現在、MRIによる検診画像の判定を目視で行っているが、AIによる自動かつ迅速な識別が可能なシステムを開発する。これによりMRIによる乳がん検診が普及し、痛みを理由にマンモグラフィによる乳がん検診をためらう女性の検診受診率向上と乳がんの早期発見につなげる。
株式会社Plusbase （渋谷区）	看護師向けメンタルヘルスケアアプリ	AIを用いて、データからメンタル不調を予兆し、適切な解決策までつなぐ看護師向けメンタルケアサービス「ナースビー」に、看護師向けシフト管理アプリを連携させ、個人のメンタル状態に合わせた最適なシフトを算出するとともに、生成AIによるテキスト認知・感情分析機械学習モデル生成で看護師特有のメンタルヘルスの提案を行う機能を開発する。

助成事業の概要

助成対象者

• 都内に登記のある本店又は支店で、実質的に事業活動を行っている中小企業者（会社及び個人事業者）
• 都内で創業を具体的に計画している個人

助成対象期間

令和7年2月1日から令和8年10月31日まで（1年9ヵ月）

助成限度額

2,000万円

助成率

助成対象と認められる経費の3分の2以内

助成対象経費

1）原材料・副資材費、2）機械装置・工具器具費、3）委託・外注費、4）専門家指導費、5）産業財産権出願・導入費、6）直接人件費、7）展示会参加費、8）広告費

助成対象事業

「女性の健康課題解決」に関する取り組みで、以下のテーマのいずれか又は複数に該当するもの
月経／妊娠・不妊／産後ケア／更年期／婦人科系疾患等／ヘルスリテラシー

※詳細は公社ホームページ（外部サイトへリンク）にて公開している募集要項をご確認ください。

本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略4　アクティブChoju社会実現戦略

問い合わせ先
（事業全般に関すること）
産業労働局商工部創業支援課
電話　03-5320-4694
（事業の詳細に関すること）
（公財）東京都中小企業振興公社助成課
電話　03-3251-7895